一口に産業医有資格者と言っても、その産業医スキルには大きな幅がありますが、それが外部の人には見えにくいという課題があります。そこでこのページにおいて、医師免許保持者の全体像から、産業医の医師の資格をもつ医師の全体像を俯瞰した情報を提供いたします。
このページのデータは、こちらから引用させていただきました。医師免許保有者数 約34万人 産業医資格保持者数(除く死亡等)約7万人
この7万人のうち、実は、その半分もが、産業医活動を行っていない有資格者なのです。(ペーパー産業医状態) 下図参照

さらに、産業医の資格を持つ医師を産業業務の関わり方の視点から分類すると次の図のようになります。

いかがでしょうか。産業医を主業務にしている先生は、産業医有資格者(7万人)のうち、2000人程度で、比率にして、わずか2.8%!!
日本の裁判官の数とだいたい同じくらいというイメージでよろしいかと。
そして、さらに、独立開業型の産業医は、正確な数値のデータはありませんが、概ね100人程度との前提で、比率にすると、わずか0.14%!!
これは日本のプロ野球の一軍選手の数より少し少ないくらいのイメージでよろしいかと。
独立開業型の産業医の多くは、産業医大出身の先生が主流でしたが、ここ最近は、私のように産業医大出身者以外からもボチボチと出ているように思います。私が専属産業医のたちばから、開業型の産業医に切り替えてみようと思ったのは、そのような先駆者たちの活躍をみて、自分も思った次第です。
以上、産業医の分布事情についてお知らせしました。